カンパチは同種のブリと比べ、脂質が低く、お刺身やお寿司では定評があるものの、煮物や焼き物には不向きとされてきました。逆に脂質が高いと酸化や変色が起こりやすかったり、歯ごたえが失われたり、養殖臭(生餌に含まれる餌の匂い)を感じる場合があります。
通常、マルエイ水産のカンパチ脂質は5~6%、脂質カロリーを多めに与えた他社カンパチ脂質で8~9%といったところでしょうか。
ところが、e-かんぱちは脂の乗りが10%前後と高いにもかかわらず、歯ごたえがあり、養殖臭を感じないという評価をよくいただきます。
実際破断強度を調べると、殆ど差は無く、酸化や変色も遅いという結果で、試食試験でも臭みが無いことがわかりました。
脂質が高い事で弱点であった酸化や変色、逆に脂質が低い事が弱点であった料理の用途共にe-かんぱちは弱点を克服したカンパチなのかもしれません。