カンパチ養殖

カンパチ養殖を語る前に、グローバルな視野で少し考えてみます。

皆さん、ご存知ですか?

現在の世界の人口・・・
そう約70億人と言われています。

では、今から500年前はどれほどの人口だったのでしょう?

実は10億人もいなかったとされています。

じゃ、西暦2050年には・・・?

なんと、110億人を越えるそうです。
これを人口爆発と言うそうです。

日本ではあまり、実感はありませんが、世界では食糧危機が起こってきています。

そのような中、世界の水産物需要は高まり、漁獲量は減り、このままでは生産物を安定的に供給できない可能性があります。

同時に環境問題も大きくなってきています。

それは、きっとこれから地球規模で人類にとって深刻な問題となるかもしれません。

小さな民間会社である丸栄水産といえども、カンパチという食料を生産、供給していく社会的責任があります。
そんな視野に立ったとき、既存のカンパチ養殖から新たなカンパチ養殖を確立しようとしています。

資源保護、海洋汚染を出来うる限り抑え、お客様に喜んでいただける品質を作り上げる事を使命とするエコ養殖を目指して・・・

そのキーワードは種苗です。

キーワード1.種苗(稚魚)

カンパチを育てるためには、種苗が必要です。しかしその種苗の9割以上が中国からの輸入に依存しています。

国内でもカンパチの天然種苗は採補されますが、非常に少なく全体の1%以下だと言われています。

そのような中、

  • 種苗を中国に依存していていいのだろうか?
  • 中国が輸出規制する、あるいは採捕が少ないといった恐れはないのか?
  • 漁業資源が減少する中、天然種苗を捕り続けてもいいのだろうか?

など不安要素も多く、加えて海外から疾病や寄生虫等を持ち込む防疫面での心配もあります。

「人工種苗を有効利用する」

これが、一つ目の丸栄水産の結論です。

人工種苗はご存知の通り、人工的に親魚から採卵、孵化させた稚魚です。そのため、海洋資源である天然種苗の減少や乱獲に影響を及ぼしません。持続的な資源保護に繋がります。

また選抜育種によって養殖に適した品質作りや生産効率にも今後期待が持てます。

中国(仙尾)での管理、積み込みの様子

中国(仙尾)での管理、積み込みの様子

キーワード2.餌

現在行われているカンパチ養殖の餌は、殆どモイストペレット(以下MP)を使用しています。MPとは、生餌(アジ、サバ、イワシなど)と配合飼料を混ぜ合わせ固形化したものです。MPは混ぜ合わせる生餌やサプリメントによって様々なタイプに仕上がり、カンパチに適した餌ではありますが、給餌時、濁りによる海洋汚染や生餌の種類によってカンパチ品質のバラつきなど不安要素もつきません。

一方、人工飼料であるエクストルードペレット(以下EP)は、固形飼料を発泡化させ、サプリメントや水分、油脂などを吸収させやすくした飼料です。給餌時に濁りもなく、カンパチ品質も安定しています。ただし、EPが高価なために給餌方法を誤るとロスが多くなる欠点があります。しかし、

「EP給餌でカンパチを育てる」

二つ目の丸栄水産の結論です。

EPは給餌する際、濁りが殆ど出ません。濁りが出ないという事は、餌の効率が良い事、そして海を汚さず環境に負荷を与えないという大きな特徴があります。また常温での保存が可能なため、冷凍庫の設備も必要なく、温暖化の歯止めにも有効です。
これからの地球環境問題に適したエコな餌だと言えるでしょう。

また、品質も非常に安定しており、四季を通じて「美味しいカンパチ」を提供できると共に、履歴も明確でトレーサビリティーも万全、よりレベルの高い安全性を備えております。

左:MP(モイストペレット) 右:EP(エクストルーダーペレット)

左:MP(モイストペレット)
右:EP(エクストルーダーペレット)

それ以外にも様々な特色がありますが、環境、品質、そして人工種苗との相性を考慮した結果、丸栄水産は人工種苗をEP飼料で育てる選択をいたしました。

中国産天然種苗+MPから脱却し、

国内産人工種苗+EPへ・・・

「ジャパンオリジナル エコ カンパチ」

それが、丸栄水産の考える新しいカンパチ養殖です。

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